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表紙の1枚:この地域だから感じられること

浜松科学館の広報誌「COMPASS」。
第9号の表紙は「やらまいかストリート」で浜松の偉人について解説する山下さんです。

浜松科学館の常設展は5つのゾーンに分かれていて、1階に「自然」、2階に「音・光・宇宙・力」のゾーンがあります。2階の各ゾーンを繋ぐ円形の通路を「やらまいかストリート」と呼び、音・光・力ゾーンの付近に、その分野に関わりの深い浜松の偉人を紹介する展示が設置されています。

山下さんは、この偉人たちの生涯を手作りの紙芝居で紹介し、地域の産業史を伝えることを行っています。

「当館の“展示ストーリーブック”でも触れているように、浜松は温暖で水はけの良い土地を持つことから綿花の栽培に適しており、繊維産業が盛んになりました。それに伴い、織機の開発・生産が行われるようになり、このことが輸送機器や楽器産業の発展にもつながっています。」

当館サイエンス農園でも綿花を栽培中

展示ストーリーブック:https://mirai-ra.sinfony.net/storybook/

「この狭い地域の中から、様々な分野の産業で世界的に有名なメーカーがいくつも生まれていることは、とても特長的だと思います。世界を繋ぐ大きな港も無く、昔は入ってくる情報もそんなに多くは無かったと想像しますが、風土や人々の気質が、豊かなものづくりを育んできました。」

「こういった自分たちのいる地域の魅力って、日々暮らしている中では、なかなか気がつきにくいのではないでしょうか。紙芝居を通して、“この地域だから感じられること”を皆さんにお伝えできればと考えています。」

山下さんは、紙芝居の最後にその人物の軌跡を地図にまとめて紹介しています。
「地形や地名は当時から変わっていないことが多いので、“家の近所だ!”とか、身近に感じてもらいやすいんですよね。地域がこれまで辿ってきたものを発見して、好きになってもらえたら嬉しいです。」

自分たちのいるところを知ることで、今や未来に生かせることがあるかもしれません。
ぜひ山下さんの解説で感じてみてください。

本記事の紙芝居のテーマ(本田宗一郎)について探ったハマラボとのコラボ記事:https://hamamatsu-lab.jp/life/2103.html

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