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色変わりパンケーキをつくろう

こんにちは。
サイエンスチームの大堂です。
2月らしくまだまだ寒さが厳しいなか、「色変わりパンケーキをつくろう」に親子24名の方に参加していただきました。
「パンケーキだから、エプロンが必要ですか??」との質問もありましたが、今回フライパンやオーブンは使わず、「電気」でつくるパンケーキ(食感は蒸しパン)です。
戦時中にこの方法でパンを焼いた家庭もあったそうですよ。

講座では主に2つの実験を行いました。
1つ目の実験では、家庭にある5つの液体の性質を調べました。
紫イモパウダーを溶かした水へそれぞれの液体を入れると、
レモン汁:ピンク色
水:変化なし
重曹:青色
キンカン(薬):青緑色
ハイター:黄緑色に色が変わりました。
酸性の物質と結びつくと赤~ピンクに、アルカリ性の物質と結びつくと青~黄緑に色が変わるアントシアニンを含んでいるので、リトマス試験紙がなくても紫イモパウダーで酸性、中性、アルカリ性を調べることができます。

2つ目は、生地に紫イモパウダーを少量混ぜ込み、加熱がすすむと色の変化がみえる実験です。
パンケーキの生地に65度以上の熱が加わると、生地に含まれるベーキングパウダーが炭酸ナトリウムと二酸化炭素と水に分解されます。
この分解により、アルカリ性がより強くなり薄紫色だったパンケーキが少しずつ青緑色に近い色に変わるんですね。
似たような「料理×実験」で、以前ナスをゆでたとき、ゆで汁が水色になり、酢を入れるとピンク色になったことがあります。料理と科学は関連していて、仕組みがわかるとおもしろいですね。

今回使った紫イモパウダーのように、酸性・中性・アルカリ性を調べることができるものを指示薬といいます。
紫キャベツやピンク色・紫色のアサガオ、ブドウの皮、シソの葉なども指示薬になります。
身のまわりのものでも、ぜひ試してみてくださいね。