Warning: Trying to access array offset on value of type bool in /home/xs647740/sinfony.net/public_html/mirai-ra.sinfony.net/wp-content/themes/h_kagakukan_2020/functions.php on line 505

コットンキャンディメーカーをつくろう

お祭りで定番の「わたあめ」。みなさんも一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
ふわふわの雲のようなわたあめは、見た目も面白く、わくわくするお菓子ですよね。

そんなわたあめメーカーを、身近にある材料で作成するイベント「コットンキャンディーメーカをつくろう」を9月15日、開催しました。講師はサイエンススタッフ「うえちゃん」。

わたあめは熱した砂糖(ザラメ)が細かな穴を通って糸状にでてきたものをからめとってできています。砂糖は熱する温度によってさまざまな状態に変化します。それぞれの状態の呼び名を、うえちゃんが資料を使って解説しました。

103~105℃ 「シロップ」:無色透明の濃厚な砂糖液。アイスコーヒーなど、冷たい飲み物に入れて使うことが多い。
107~115℃ 「フォンダン」:細かく泡立った状態。白いクリーム状でケーキの上などにかけたりする。
140℃ 「タフィー(ドロップ)」:薄い黄色をした状態。冷めると粗い結晶になりキャンディーなどに使われる。

160℃ 「べっこう」:「べっこう色」とも呼ばれる黄味がかった金色になる。冷めると固いアメ状になる。
190℃ 「カラメル」:焦げ茶色になり苦味のある食感になる。カラメルソースなど、食品のアクセントとして使われることが多い。
甘い味覚を感じる砂糖ですが、熱し続けると逆に苦くなるのはおもしろいですよね。
砂糖について学べたところで、工作スタートです!

まずは空き缶の周りにマジックで一周線をかいていただきます。材料の木片でマジックを支えて缶を回していくと、綺麗に同じ高さの線を描くことができます。

線が引けたら「クリーマー」という機械を分解して、わたあめメーカーの部品に改造していきます。クリーマーはカフェラテなどを泡立てるときに使用する機械で、100円ショップなどでも購入が可能です。

クリーマーのスティックと泡立て器部分を手で取り外します。その後、ジョイント部分のパーツをペンチで取り外します。
このパーツは後々必要になるため保管しておきます。

次に、正方形の木片の中央に小さな穴を開け、針金を刺して金槌で打ち込んでいきます。針金を軽く振って木片が落ちない状態になればOKです。

補強として、接着剤を接合部につけていただきました。
強力な接着剤を使用しているので、取り扱いに十分注意しながらつけていただきました。

その後、先ほど取り外したジョイント部分を針金の先端につけてスティックと合体させ、接合部を接着剤で補強。空き缶のキャップと接合して、わたあめメーカーのコアの部分ができました!

電池を入れてスイッチをONにして、なるべく軸がぶれない状態で回転していれば成功です。軸がぶれている場合は、金槌などでまっすぐになるように補正します。

次に、空き缶にひいた線より下部分に、画鋲を使って細かい穴をたくさん開けていただきました。穴の数がたくさんあるほどキメのあるわたあめができると説明するうえちゃん。

少し根気のいる作業ですが、皆さん集中して穴をあけていました。

穴を開け終わったら、缶のキャップを本体にしめて完成です。

完成したメーカーで、早速わたあめを皆さんに作っていただきました。「通常」「いちご味」「ブルーハワイ味」のザラメをそれぞれ用意し、好きなものをスプーンですくって缶の中に入れます。

内側にアルミホイルを貼ったダンボールの中央にアルコールランプを設置し、灯火。わたあめメーカーのスイッチを入れて、火の上で熱していただきます。

しばらくすると、穴から砂糖の糸が出てきた様子。それを割り箸ですばやく絡め取ると、わたあめができました!カラフルで綺麗ですね。

できたわたあめはその場で試食会を開催。
甘い砂糖の味で、皆さん笑顔で召し上がっていましたよ。

別の味を試したり、2種類のザラメを組み合わせてみたり…2個、3個と色々なわたあめ作りに挑戦されて、部屋中が甘い匂いに包まれていました(笑)。

お菓子をつくる機械から自分で手作りできる面白さを発見いただけたのではないかと思います。皆さま、ありがとうございました。