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15分で自然観察:最強の生き物!?クマムシを観察!

皆さん、こんにちは。
浜松科学館の生き物博士、小粥です。

今回の記事は10月10日に開催した「15分で自然観察 ~最強の生き物!?クマムシを観察!~」についてです。

クマムシは、4対計8本の脚を持つ緩歩動物門というグループに属します。
緩歩(かんぽ)とは「ゆっくり歩く」という意味で、その名のとおり短い脚をバタつかせながらモゾモゾと歩く姿が可愛い生き物です。

クマムシの能力として、
・海、川、陸上など幅広い環境に生息
・高い放射線耐性
・-200℃~150℃の温度耐性
・水のない状態で数年生きられる乾燥耐性
などが知られ、天変地異が起こってもクマムシは最後まで生き残るのでは?と考えられることから、「最強の生き物」と呼ばれています。

当日はクマムシをご紹介した後に、建物正面のコンクリートに生える苔を採集し、顕微鏡でクマムシを探しました。
最強の生き物クマムシは、その辺に生える苔の中に棲んでいるのです。

顕微鏡で苔を観察すると、クマムシが次々と見つかりました。
皆さん、プレパラートの上でモゾモゾと蠢くクマムシに大興奮です!

初のクマムシとの邂逅記念?に各自のスマホで写真・動画撮影しました。

クマムシの紹介、採集、観察、写真撮影まで、とても充実した15分間でした。
「最強の生き物は、とても身近に棲んでいる。」
この印象のギャップを実感していただけたら幸いです。

次回の15分シリーズは、10月31日「15分で科学実験~液体窒素の実験~」、11月14日「15分で自然観察~土壌生物の生態系ピラミッド〜」です。
皆さまお気軽にご参加くださいませ。